【南あふりか】黒人経済優遇政策(BBBEE) - 農地改革について

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 南アフリカは黒人経済優遇制政策として数々の施策を行っています。その一つが新聞に載っていましたのでここの紹介したいと思います。具体的には政府が保有する7つの州で70000ヘクタールの未利用または空地を申請した黒人農業人に安価でリースし、農業活動への参加支援をすることです。南アフリカには農業に適した広大な土地があり、現在総面積の37.9%が商業農業に使用されています。ただ土地の劣化、水不足、都市侵略の脅威にさらされているのも事実です。具体的な内容を見てみましょう。

農地改革について → 黒人農業者に政府保有の土地が返還

 1994年の農地改革以降、多くの土地が黒人農業人に返還されたにもかかわらず、1913年に設定された原住民土地法が農地所有権に悪影響を与え続きてきました。土地を所有したり、その土地で労働をする権利を奪うことにより、南アフリカの特に黒人達の貧困層の増加を加速させてきました。またそれは自作農により自ら生計を立てる能力すらを奪いました。旧態依然として土地所有は少数の一部に集中していました。つまりは白人の商業農家が、農業の一次生産と農業のバリューチェーン独占していました。これらの過去の影響が今日も残っているのです。

 経済・生産の重要な手段である土地を継続的に独占することは、単に平等な社会実現を阻害するだけではなく、社会不安の源泉でもあります。特に農村部の貧困層の間では、農地所有の要求が非常に高まってきています。理由はともかく土地改革の進捗は非常に遅く、満足のいくものではありませんでした。

 農地所有の改革は過去の歴史的不正に対処するだけではなく、国の食糧を確保する意味でも非常に重要です。過去の報告書では、地方では41%、都市部では59.4%の人々が食糧の確保ができないとの記述しています。農業改革は歴代政権の優先事項となってきていました。

 1994年から2018年3月の間に、州は土地改革プログラムの下で、恵まれない農業人に約840万ヘクタールの土地を提供しました。しかしながら、それでもこの進捗は商業農地のたった10%相当にしかなりません。

黒人・農業従事者への経済支援 → 農地のリース契約

 農地改革のビジョンは、社会正義と是正のバランスを取りながら、より多くの黒人農家を経済の主流にすることによって農業生産を強化することを目指しています。

 土地は利益を生み出す生産的な資産であり、他の資産を確保するために担保に使用することができます。農業目的で取得した土地が生産的に使用されるようにしなければなりません。耕作目的のために割り当てられた国有地を保護するために、リースは他者に譲渡できません。

 受益者は州との賃貸契約に署名し、土地価値相当のリース料金を支払います。また、農業人は継続的な発展と収益性確保のため支援されるようにしなければなりません。このプログラムの一環として、受益者は財務管理と事業発展方法の訓練を受ける計画です。

 多くの場合新参者や小規模農家は、市場機会を活用したり、バリューチェーンと連携するためのお金に関するリテラシーを欠いています。女性、若者、障害者を優先して教育していく予定です。

 既存の積極的な土地取得戦略の下で女性農業人が事業として成功している例もあります。多くの州では法律の下、農地を割り当てられた女性達は起業に成功し、かつ収益をあげています。

農地改革の将来 → 貧困層の経済的な底上げ

 農地改革と並行して、南ア政府はインフラ、設備、機械等の投資にも力をいれています。背景としてこのような農地返還、農業産業への進出が雇用創出、企業育成、食料、農産物、それに付随するサービスの発展に寄与するからです。

 農地を分割し、貸与していくことの最終ゴールは農業に従事する若者の育成にあるとのことです。将来への夢を描けない貧困層が、本活動を通じて未来を描けるようにする、具体的には自分の事業を大きくし、富と財産の公平な分配を実現することが非常に大事である。南アフリカでは白人の農業人だけが事業で成功し、黒人の農業人は成功しないというステレオタイプの噂を打破していく必要がある。とのことです。

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